百合厨「ファイアーエムブレム風花雪月」で帝国に与する
勝ち!
ファイアーエムブレム風花雪月の帝国ルートをやりました。「考えることが多い」「作りこみが細かい」「長い」「フルボイス」という制作陣のパワープレイのせいでめちゃくちゃ時間がかかりました。
ファイアーエムブレムと言えばヘテロ偏重のストーリーという印象があります(白夜王国ではお気持ち程度の陰湿ストーカーが出てきましたが)。まあ世界設定を考えれば当たり前なので仕方がないですね。ですが今作は少し歩み寄ってくれ、ちゃんとした百合展開が用意されていて、今まで招かれざる客であった私も大喜びです。
事前に主人公ベレスと百合出来る相手は決まっていると教えてもらっていたので、一体誰を堕とせるのかわからないシュレディンガーのレズ状態で3学級のどれにしようか迷っていましたが、百合友人(百合を愛好する友人の意)の「黒鷲の学級はエーデルガルトに密かに憧れているモブ生徒が多そう」という何の根拠もないカスみたいな妄想助言を得て、黒鷲の学級を選択。始まる時点で既に「ベレスとエーデルガルトが付き合っていることを知らずにエーデルガルトに片思いしているモブ生徒の視点で描かれる百合小説」が私の頭の中に完成していました。
幸いにして黒鷲の学級ではエーデルガルトとドロテアの二人が同性婚の対象。メンバーもスラム出身、PTSD、パニック障害と色とりどりで楽しい学級でした。ペアエンドという主人公CP以外も絆が一番深いもの同士の後日談が見られるという楽しい制度もあり、キズナトークを見ながらどのペアが幸せか考えていくのも中々楽しいです。男女キズナトークも素敵なものが多く、まあこれは男女CPがあってもしょうがないかなーとは思っていたのですが、いざ終わってみると生徒は全員狙った通りの同性CPで我ながら気持ち悪かったです。
ベレス×エーデルガルト
先生大好きエーデルガルト。王道です。ただ、エーデルガルトという人間を理解してあげられないと、帝国ルートは辛いと思います。
ドロテア×ペトラ
ドロテアは平民出身で、玉の輿を狙って男をとっかえひっかえしているという女の子。こういう子は大体女の子に堕とされるというのは国指定の教科書「コミック百合姫」に書いてあります。留学生で外国の王様の跡取りであるペトラと結婚したそうです。玉の輿やんけ。このゲーム、ペアエンドのある子たちのキズナトークが誰とくっついてもおかしくない内容になってるのは上手いですよね。
ヒューベルト×フェルディナント
色々と刺さるCPはありましたが、黒鷲で一番文脈が百合なのはヒューベルトとフェルディナントでした。最初は信じられないほど険悪で犬猿の仲といった感じなのにだんだん仲良くなってきて、最終的に帝国の双璧になるそうです。そもそも趣味バラバラノリちぐはぐ性格真逆というだけで結構性癖なので、最初のほとんど喧嘩みたいなキズナトークで既に打ち抜かれていましたね。男男の感情。
あと、シャミアとカトリーヌですかね。2人は相棒なのですが、帝国ルートでは敵対することになります。
この女女の割り切った殺し愛いいですね。お互いにお互いが二番目くらいに大切、みたいな関係性、これも性癖です。敵対したせいで2人のキズナトークを最後まで見られなかったので、別学級ではぜひペアエンドまで見てみたいものです。
肝心のストーリーですが、勧善懲悪ではない戦争ものとしては佳作以上の出来だと思います。まだ帝国ルートだけでわからないこともあるので、何とも言えませんが。まあキャラクターが皆魅力的なので、大きな物語より小さな物語を楽しむゲームじゃないでしょうか。知らんけど。
いずれ他の学級もやりたいですが、青獅子の百合相手のメルセデスにはアネットという幼馴染がいて(私は幼馴染が性癖)、金鹿に至ってはベレスの相手がいないという悩みがあります。考えることが多いゲームだ。
何にしろエーデルガルトとベレスがハッピーエンドになったのでよかったです。みんなもやろう帝国の覇道