生類の皆様へ

ゲームと百合の話

百合厨「イース8 ラクリモサ・オブ・ダーナ」をやる

 今年の初夏くらいに、とある方のRTAを実況するためにイース8をやりました。実はイースどころか日本ファルコムのゲームすらやったことがなかったので、初イースファルコムです。なぜやったことがなかったのかは当然アニメ絵の男主人公という私の苦手の具現みたいなゲームばっかりだからです。まあアクションRPGの金字塔とまで言われている作品ですからね、やりますよ。

 

 「イース 百合」で検索してもフレッシュプリキュア!しか出てこないしほとんど期待しないでやりましたが、まあまあ百合があったのでここに書いとこうと思います。百合に関係ないことは書きません。

 

 ストーリーは王道です。多分そうです。私は王道を知らないのでなんとも言えませんが。主人公のアドルと、アドルと夢でつながる少女ダーナのダブル主人公ということなのですが……アドルが全然喋らず、ストーリーがアドルの外で進んでいくのであまり感情移入ができませんでした。これも私が百合狂人(狂人の一種)だからだと思います。

 問題はダーナです。何が問題かというとあまりにも魅力的すぎるということです。めちゃめちゃいい娘なのに、ありえないほどの重荷を背負わされ、それでもめげずに運命に果敢に立ち向かっていくその姿はあまりにも眩しく、基本的にプレイヤーは「生きててすいません」と言いながらプレイすることになります。無言アドルが置物になるの原因の一端も担っています。

 

 ダーナは大きな王国の巫女候補生的なものの中から巫女的なものに選ばれます。他に仲のいい候補生が2人おり、王女になるサライちゃんと、巫女の補佐役になるオルガちゃんです。

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 一枚で関係性が分かる良い画像ですね。このまままんがタイムきららみたいに話が進んで欲しかった。

 

 最終的に王国は隕石のせいで氷河期みたいになって滅びますサブクエストで交流した住人も全員死にます。ダーナはこれを防ぐために頑張るのですが、ダーナの時代はアドルの時代と比べてはるか昔であり、プレイヤーからすると滅ぶことが分かりきっているわけです。つまり全編「黄金の国イーラ」みたいな精神状態でプレイすることになります。悲しすぎ。

 

 それからサライちゃんが、思考をトレースした邪悪な擬態生物であることが明かされます。擬態生物はサライちゃんの姿で滅びの運命は変わらないことを告げてどっかに行きます。邪悪すぎる。どこまでダーナを苦しめれば気が済むんだ……

 

 残されたオルガちゃんとダーナは滅びゆく王国で懸命に頑張ります。ダーナは新天地を探し旅立ち、オルガちゃんは王国に残ることになり……

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 これが今生の別れです。ダーナが王国に帰るとそこには誰もいなくなっています。制作陣、悪魔?

※一応このあとオルガちゃんの遺書を探すクエストがありました。重いです。

 

 ここまでの目にあってもダーナは泣きません。私はもうなんでもいいからダーナを幸せにしてくれと泣きながらプレイしてました。終盤ではアドルの時代に再び訪れた世界の滅びを阻止するために邪悪な擬態生物と戦うのですが、そこでサライちゃんの意識が擬態生物を乗っ取って復活します。想いが強いとそうなるらしいです。

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 ずっとひとりで戦ってきたダーナが初めて見せる弱さに一同涙が止まらない。

 

 その後ダーナは神様的なものになり、サライちゃんと世界を見守っていくことになります。まあハッピーエンドと言えばハッピーエンドですね。オルガちゃんもなんかこう不思議パワー的なので生き返ってくれているといいんですが。

 

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 というわけでエンドカードです。勝ち!!いや勝っては無いですね。オルガちゃん返して。

 

 百合目当てにはできませんが、ゲーム自体はおもしろかったです。みんなもやろうイース8