「聖剣伝説4」感想
オイ!!いい加減にしろよ!!!
失礼しました。今のはプレイ中に僕が幾度となく上げた叫び声です。「聖剣伝説4」をクリアしました。半年以上かかりました。感想を書きます。
ストーリー
全くわからない。これは誇張でもなんでもなく本当にわかりませんでした。とりあえず思い出される限りでキャラクター紹介を。
エルディ
主人公。サイコパス。色々深い設定があった気もするが、何一つ覚えてなかった。
リチア
ヒロイン。大樹の巫女。闇落ちしてラスボスになったらしい。
フィー
ナビィ。かわいい。
ストラウド
兄。黒幕。
親友(名前を忘れた)
記憶になかったが、闇落ちして出てきた。
仮面の導師
不快。
すいませんもう思い出せないのでやめます。何やら大樹に関わる壮大なストーリーだったような気もしますが、薬をキメた打ち切り寸前の電波小説を読まされているようでさっぱり理解できませんでした。キャラクターも魅力がないというか全く感情移入が出来ない、それだけならいいのですが、こいつらのせいでこんな不快な気持ちにさせられていると思うとだんだん腹が立ってきます。
ストーリーの進め方もこちらの神経を巧みに逆撫でします。OPとチュートリアルでムービーで話が進むと思わせておきながら、唐突に始まる高速紙芝居によるスピード感のある展開で、プレイヤ—は置いてきぼり。ムービーもムービーで、グラフィックが余りにも美麗なので「こんなグラフィック作れるならもう少しましなゲームが作れなかったのか」と沸々と湧き上がる怒りが抑えられません。
ゲーム部分
ゲーム部分が良ければストーリーなんてどうでもいいという人もいますが、このゲームはゲーム部分が酷すぎてストーリーがどうでもよくなってきます。よかったですね。
まずこのゲームを始めて誰しもが劣悪なカメラワークに気が付きます。この劣悪さはやらないとわかりません。そして慣れることはありません。ずっと不快なまま嘔吐しながらプレイすることになります。これに気付いた時点でやめればよかったのです。
フィールドには、敵とオブジェクトが転がっていて、オブジェクトを敵にぶつけるとパニック状態になり、パニック状態の敵を殴ると、HPやMPのレベルを上げる経験値アイテムがランダムで出てきます。逆に言うと、パニック状態でない敵を殴るメリットはゼロです。聖剣伝説4のウリであるはずのこのシステムが本当に本当に不快で、頑張って経験値アイテムを集めた後に死んで全て無かったことにされる不快、瀕死の状態でもわざわざオブジェクトをぶつけないと打開できない不快、レベルが上がらず敵が消えて詰む不快、精巧な物理演算のせいでそもそも当たらない不快と、あらゆる不快の種になっています。
操作性も素晴らしく劣悪です。まずジャンプも回避も硬直時間が驚くほど長いです(幸い回避はなぜか向いている方向に短距離前転するだけという男らしい仕様なので、普通に戦いながら回避を使うことはまずないのですぐ気にならなくなります)。ターゲティングも独特で、目の前にいる敵をガン無視して、正面直線状にいる敵を壁を貫通してターゲットする将棋の香車が千里眼を得たような性能を持ちます。使い物になったことはありません。
極めつけにこのゲーム、ステージクリア型で、ステージを進んで最後にボスを倒して次へ、というのを繰り返すシステムをとっています。そしてステージをクリアすると、次のステージではレベルがリセットされます。なお敵は段々強くなります。よく見るとジャンルがアクションRPGではなくアクションアドベンチャーになっています。シリーズのジャンルを変えてまでこちらを不快にするという強い意志が伺えますね。
一応パニック状態でピヨピヨいってる敵を一種類しかないモーションでポカポカ(本当にこういう音がする)殴っている時はわずかながらに爽快感がありますが、他が悪いからそう錯覚するだけでとうもろこし牛乳タピオカの後に飲む水の様なものです。
マップは上下左右に広大です。聞こえはいいですが、似たような景色のコピペマップと役に立たないミニマップ、そして寄り道するメリットが全くない(このゲームには携帯できるアイテム類や宝物はありません)という、探索の楽しさを完全に排除した素敵な仕様のせいで、視界の開けたところに出るとため息が出ます。視界の開けたところに出るとため息の出るゲームはブレスオブザワイルドと聖剣伝説4くらいですね。あと次何をしていいか、何ができるのかがわかりません。スイッチか扉かオブジェクトか壁か見かけで判断する方法はありません。コピペマップも相まって、まるでステージ全体が迷宮の様です。最後に待ち構えるボスは強いです。攻撃にちゃんと対処しないとあっという間に死にます。こちらの攻撃は決まった隙にしか通じません。ですが、全くスピード感はありません。結果的に奇妙な倦怠感と緊張感に満ちた時間を過ごすことになります。
よくわからないマップでちまちまとテンポの悪い単調な作業で雑魚を倒してレベル上げして、同じくちまちまと店舗の悪い単調な作業でボスを倒す。難易度は高いのに、クリア後に残るのは達成感ではなく徒労と虚無です。
特に不快だったところ。
・このゲームを押し付けてきた人が「チュートリアルのマップが相対的に一番不快じゃない」と言ってたが、ラスボスが「お前の思い出の場所で殺してやろう」とチュートリアルのマップで戦いを挑んできたせいでそこも不快になった。
・トロッコに乗って、レールを切り替えていくステージがあるが当然トロッコに乗りながらそんな器用なことが出来るはずもなく、レールの上を歩くことになった。
・氷のバリアには炎、炎のバリアには氷の弾を使え、とのアドバイスがあるが、弾は当然落ちておらず、「もう弾がないよ~」がトラウマになった。
・巨大な採掘場のステージで詰まって、二人がかりで探索したが抜け出せず、途方に暮れていたら、スタート地点すぐそばの昇降機が動くことに気が付いた。動きそうなモデルにしてくれ。
・船のステージで詰まって、鍵を探して一時間くらいうろうろしていたが、扉の目の前にいる敵の二陣(見た目は全く特別ではない)(二陣が来るヒントもない)が鍵を持ってた。持ってるってヒントをくれ。
・ミサイルを打ちあげて地面に落として倒すドラゴンのボス戦で、ミサイルの打ち上げの操作性がカス過ぎて詰みかけたが、氷の弾で代用できることを発見した。完全に徒労だったし、弾が無ければ本当に詰んでた。
・上に登っていくステージで、落ちたらやり直しなのに一切救済がなく最下層まで落とされた。勘弁してくれ。
・オーブをいくつか破壊したら開く扉を前に、最後の1個のオーブを探して30分くらい探し回ったが、実は足りてた。頼む教えてくれ。
HARDモードとかULTIMATEモードとかバトルアリーナっていうモードもあるらしいですね。やりません。